昔、大阪で働いていたころの話し。
その会社(大手金属系のメーカー)には転職して入った。たまたま、入社した時期が春で、新入社員の人たちと同時期に配属となった。中途の私も、会社からするとついでというこで配属研修も一緒だった。
同時に入った新入社員は修士出が多くて同い年だった。私は3年ほど2社ほど回り道をしている。同じ部署に配属になった新入社員に一人から突然に、
「あんたはずるい!」
と言われた。「どうして?」と聞いたら、
「自分は国立の●●大学の大学院を出たのに、あなたは名前も知らない二流以下の私立の●●大学に出ただけなのに、給料も職級も自分より高い。これまで頑張ってきたのに、何も頑張った来なかったあんたはずるい。」
と言われた。そのときは???と理解不能に陥ったし、そんなことをあけすけに言う奴は初めて見たわとか、何てこいつは性格の悪い奴だと思っていた。
しかも、その20年後に、OSSのカンファレンスでばったり出会って、延々と現在の自慢話(つまらないから前の会社をやめて大手コンピュータメーカーに転職したとか、某システム系の雑誌に連載を持っているとか)をされてしまうということとなった。おかげで毎年のカンファレンスでは彼に見つからないように注意するようになった。
もう、時間がだいぶ経っていたけど、彼から言われたことをずっと心に引っかかっていた。もう本人は忘れているかと思うけど。
でも、この記事を読んでなるほどと思った。
誰かと比べることをやめて、自分だけの人生を生きよう/コロナうつはぷかぷか思考でゆるゆる鎮める③ | ダ・ヴィンチニュース
結局、彼はこんな私のことをうらやましかったかもね。私が楽して(本当は大変だったのよね)結果的に自分よりも上にいることとか(中途採用は新規採用と違って、すぐに結果を求められたしね)。でも、そんなことを彼は思ってないかもしれないけど、何か一つでも可能性の答えがあれば、ようやく胸のつかえが取れた感じ。そう思えば、楽になる。