5丁目通信(仮称)

とある5丁目で活動する還暦を過ぎたWebプログラマーの覚え書きです。それとかかってくる迷惑電話や、家業のアパート経営について。

RealVNCについて調べてみた話し


今まで義父のPCをリモートでメンテナンスするとかで、仕事以外でPCの面倒を見るとかでTeamViewerのフリー版を使ってきたが、やはり業務で利用可能なリモートディスクトップが欲しいなと思って調べてみた。たまたまRaspberry PIをリモートでアクセスするためにRealVNCを使ってみてよかったので、TeamViewerとの違いをまとめてみた。

ただし、あくまでも自分へのまとめで、サイトからの情報からの理解だけなので正確ではないかもしれないことに注意、と文句を言われてもいいように責任回避しておく。

TeamViewerはパッケージの買い取りなので、バージョンアップするたびにライセンスを購入しなければならない。バージョンアップ料金はサイトに提示されていないので多少怖いところもある。TeamViewerのサポートに問い合わせてみたこともあるけど、一回のバージョンアップで5万近くかかることを言われた(ある時期でバージョンアップ無料のときがあるそうだけど)。TeamViewerはライセンス料金も為替のせいか知らないが値段も変わるし、最近はだんだんと高くなっている感じがしている。TeamViewerの一番の不満は価格で、8万円近く(以前は6万円台だった気がする)も出せない。

注記:現在はサブスクリプションに移行しているので、年単位の契約になる。もっととてもライセンスが高くなった。

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ただしTeamViewerのよいところもある。ソフトもサイトも日本語化されているので、PCに詳しくない人が導入するハードルが高くないところがよい。RealVNCといえば、まだ日本語化されていないので英語のままである。以前のRealVNCは日本語版があったそうだけど、最新版はどうなっているかはわからない。最初に接続してしまえば何とかなるし英語のままでも問題はないとも言えるが。

TeamViewerとRealVNCの大きな違いであると思ったのはライセンスの違いである。TeamViewerは前述の通りパッケージの買い取りで、RealVNCは1年契約(複数年契約で割引きもある)のライセンスとなる。RealVNCは1年契約であるのでバージョンアップでも追加料金は発生しない。TeamViewerは意外とメジャーバージョンアップが頻繁にやってくれるので(これはこれでいいことだけど)、リモートする側が古いバージョンのままでリモートされる側で最新のTeamViewerをダウンロードして接続しようとすると。接続できないと怒られることもあるから注意しなければいけない。これは常に最新版を購入させるTeamViewerの会社の手法かもしれない。

注記:前述の通り、TeamViewerも年単位の契約に移行した。

リモートアクセスの場合、接続元が決まっている場合(TeamViewerでは無人アクセス、RealVNCではdevice access)と、その都度接続先に簡単にアプリケーションをインストールして、なおかつワンタイムパスワードを入力させて認証して不特定のユーザーにリモートアクセスをする場合(TeamViewerでは通常のリモートコントロール、RealVNCではinstant support)がある。TeamViewerの場合はどちらも追加のライセンスを購入する必要はないが、RealVNCではそれぞれにライセンスの購入が必要で、接続先のdeviceごと(1台$40。1台、3台、5台、10台と1台ごとの契約ではない)、接続する人(Technicians)ごとにライセンス(1人$200で高め)が必要になる。ここでRealVNCのライセンスの疑問としては、インストールできるは1台のPCか、それとも1人のユーザーが複数のPCに同時にインストール可能かである。デバイスとTechniciansのライセンスが分けられているということは、ユーザーが複数のPCでインストールして使えそうなのだが確認はしていない。おそらくRealVNCはチームという単位があるので、チームでdeviceの接続数とTechniciansの数でいくらということで合っているかと思う。その他に同時アクセス数というライセンスもあるらしい。TeamViewerの場合はPremium(125,000円也)にするとライセンス料金が高くなるが、一つのライセンスでユーザーは50人まで利用可能であるが、同時に一人しかアクセスできないという、あまり意味がよくわからないライセンス形態となっている(これは理解不足かもしれない)。いずれにしてもライセンスの理解は難しい。

もう一つの違いとしては、ワンタイムパスワードの生成する側の違いである。TeamViewerの場合は接続される側で、RealVNCの場合は接続する側でワンタイムパスワードを生成している。TeamViewerの場合は問題はないが、RealVNCの場合はinstant supportのライセンスを購入しないとワンタイムパスワードを生成する機能がないので(これも不確かで間違えているかもしれない。トライアル版で試すことが可能かもしれない)無料版を使う限りは不特定のユーザーへのリモートアクセスはできないことになる。

肝心のリモートアクセスの機能としてはTeamViewerとRealVNCとも特に問題はない。特にゲームで利用なんてしない限りは、パフォーマンスはどちらでも変わらない。基本的なリモートアクセスは、どちらともNAT越えで接続できるのでもちろん問題はない。義父のところではインターネットがケーブルテレビの接続サービスなのでIPアドレスがグローバルではないローカルのIPアドレスが割り振られているけれど、TeamViewerで問題なく外部から接続できている。

TeamViewerのほうはビデオでミーティングができるとか、音声でチャットができるとかができるが、これは他のサービスで何とかなるので、RealVNCが不利であるということはなさそうである。ただし、TeamViewerのほうは二段階認証が用意されているので、多少は安心かもしれない。

今のところは、サーバーとか接続先がたくさん接続する必要がある場合や、導入コストが高くてもきちんと業務に必要で、PCが詳しくない不特定多数のエンドユーザー相手で、日本語のサポートが必要(一度TeamViewerのサポートに電話をしたら、日本語の怪しいサポート担当者とつながったけど)ならTeamViewer、接続先がそんなに多くなくて、常に最新版を使えてコストをかけずにサポートも必要とせずに、日本語化されていないソフトを使っても何とかなるのであればRealVNCということだろうか。自分のところではRealVNCでいいかもしれない。

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結局、TeamViewerのサブスクリプションを購入した。

追記(2023年1月27日)

以上の通り、TeamViewerも年単位の契約に移行しているし、コロコロと契約条件が変更されているので、この記事の情報は古くなっているから注意していただきたい。