最近、木工で棚とか作っています。主に2×4材や1×4材とか使って簡単に思いとおりのサイズで作っています。
さて、もう四半世紀以上前に亡くなった父もDIYが趣味の人でして、いろいろなものを残しています。元々3代前の実家が石屋でしたので、庭の柵や門、石の選定や配置も父の作です。
残してくれたものに大工道具があります。その当時の父は新しもの好きで趣味にはお金をかけるというからか、昔は高価だった日立の電動日曜大工セットを買い揃えてきました。残念ながら電動丸のこは電源を入れると焦げ臭い匂いがしましたので廃棄しましたが、まだ新しそうな(とは言っても確実に25年は越えている)電動ドリルはまだ使えます。自分ではマキタのバッテリーのコードレス電動ドリルを買いましたが、バッテリーを気にせず作業できるドリルはそのまま使わせてもらって、垂直に穴を開けられるようにドリルスタンドを買い足しました。
このドリルは日立の古いモデルですので、日立以外の廉価なスタンドはマウント経が合わないので使えません。今のドリル保持のマウント経は43mmですけど、このドリルは42mmなので何か余計に巻き付ければ大丈夫かもしれません。しかし、正確に穴を開けたいので、純正の日立のドリルスタンドを買ってしまいました。
このスタンドのドリル対応一覧に、古い電気ドリルの型番も入っていましたので安心です。古い製品を持っているお客を大事にする日立の姿勢は流石です。これは反対に全然製品をアップデートしない日立の仕事でもあるということでもあります。マキタなんてバッテリーパックの形状を変更したので、今持っているバッテリーは新しく出てくる電動工具が使えないなんてことをしてくれます。
もう少しお金を出せば。精度のあまりよろしくない安いボール盤を買えそうですが、それは置くところもありませんのよしておきます。まあ、精度といってもドリルスタンドだからどっちもどっちですけど。
これで垂直にダボの穴も開けられるかと思ったら、そうは簡単ではありませんでした。次の問題はダボキットに付いてきた80mmのドリルビットが、ドリルのチャックに入らないのでした。
付属のドリルビットは80mmストレートで、どう見ても古いドリルのチャックは80mmのビットは太すぎて咬みません。最大78mm位が限度です。最初にドリルチャックごと交換しようとも考えましたが、如何せん古いドリルですので替えのチャックなんて見つかるわけもありません。せっかくドリルスタンドまで買ったのに、これで万事休すと思われましたが、ここで思い込みの頭の切り替えです。
「80mmの穴を開けられればいいのよね。ダボセット付属のドリルじゃなくていいじゃない。」
手持ちのドリルビットセットから、80mmの穴が開けてドリルがくわえる部分が細くなったドリルがたまたま手持ちにありました。これで無事に解決。ダボ用の穴を開けることができます。80mmではなくて、もっと小さい60mmのダボを使うってこともありでした。厄介な思い込みがあると、そこで作業が止まります。
あとはドリルスタンド用のバイスでもあれば、より正確な作業ができるようになるでしょう。スタンドと簡単に確実に脱着できるので。やはり日立の純正品がよさそうです。
さて、もう一つ父が残してくれた工具に丸のこスタンドがありました。手持ちの丸のこをテーブルソーにできる製品です。これまた日立の古い製品です。一緒にあった丸のこは前述のように使えません。これまたたまたま自分でも日立の丸のこを新しく買っていたのでピッタリ合います。
古い丸のこスタンドですので、水平垂直が出ないかと思いましたが分厚いスチール製なので問題ありません。この丸のこスタンドを使わせてもらうことにします。今までは手持ちで丸のこを使っていましたが、うまく寸法通りまっすぐ切ることがでません。丸のこスタンドを使えば落ち着いて正確な切断の期待ができます。こちらも古い製品が活用できる日立の良さでしょう。
この丸のこスタンドの問題は、刃が剥き出しになって危ないことです。刃に材料以外アクセスできないような安全装置があるはずですが見当たりません。この丸のこスタンに会う安全装置を探すことにしました。最初は自分でアルミ板とプラ板で作ろうとしましたが、日立のサイトでおそらく付くはずの安全装置がありましたので手に入れることにします。
丸のこスタンドで検索すると自作したものや中古品が出てきますが、安全装置なしで使っている人が多いのがわかります。安全装置がないほうが使い勝手がいいのがわかりますがとても危険です。実は親戚の大工の棟梁が、丸のこで指を落とすという事故を起こしていますので、趣味でそんな痛いことをしたくないしで安全装置は必須です。
安全装置はヤフーショッピングの店で、すぐに手に入るということで注文しました。取り付けた結果はネジ位置もピッタリです。刃と安全装置の板を一直線に調整しました。これで安全に材木を切断できます。取り付ける前にスタンド表面をグライダーで磨いてシリコンスプレーを吹いてよく材料を滑るようにしています。
この丸のこスタンドにフットスイッチを付けています。いちいちテーブルの下にある丸のこのスイッチを入れてから木材を切り出すのではなく、木材を両手で固定してフットスイッチを踏んでONにして安全に切り出します。フットスイッチは踏むとONしてもう一度踏んでOFFにするオルタネイトタイプと、踏んでいる間中ONになって離すとOFFになるモーメンタリータイプの二種類があります。今回は安全だろうと思ってモーメンタリータイプのフットスイッチにしました。
ただし注意しなければいけないのは、フットスイッチのコンセプトを抜くと同時に、必ず丸のこ本体のスイッチをOFFにすることです。それをしないと間違えて丸のこのコンセントを入れたときには・・・。
最後の問題としては、この丸のこスタンドには切断用の定規(マイターゲージ)がなくなっていることです。とりあえず丸のこ付属のガイドと端材で何とかしていますが、丸のこスタンドのミゾとガイドが数ミリ違うのでがたつきます。こちらはこれからの検討課題ということでしょうか。
追記(2018年5月6日)
古いドリルにビットが入らないと書きましたが、このドリルは六角軸でも太い六角軸は入りません。どうも六角軸には規格があって、6.35mm(1/4インチ?)、13mm(1/2インチ?)があるようです(その他細い太いがあるみたいだけど)。
この古いドリルはドリルガイドも付きませんでしたので、六角軸でも6.35mmのビットを選ばないといけないようです。このドリルガイドが付かなかったので、今回新しくドスタンドを買った理由になりましたが。
今まで六角軸ってインパクトドライバーに付く一種類しかないと思い込んでいましたので、また新しいことを知ってしまいました。