5丁目通信(仮称)

とある5丁目で活動する還暦を過ぎたWebプログラマーの覚え書きです。それとかかってくる迷惑電話や、家業のアパート経営について。

アパートオーナーは入居者を選り好みするわけでもないけどさ、やはりこちらとしては入居者を選ばないといけいないという話し


物件が古くなって家賃が下がってくると、いろいろな入居者の相談が不動産仲介業者からやってくる。

今日、相談があったのは72歳の高齢で生活保護の男性で、お子さんが隣り駅に住んでいるそうだ。

いろいろ聞いてみたら、行政からの支援が望めないということだし、万が一のときがあっても業者も面倒を見ることもしないそうだ。すなわち、トラブルが発生したらアパートオーナーに丸投げとなる。

実は、別の物件で最近まで高齢者で生活保護の入居者がいたのだけど、庭で立ち小便とするとか、同じ入居者の後を付けてストーカー行為をはたらくとか暴言を吐くとか(おかげで入居者が退去してしまった)、昼夜逆転の生活で明け方洗濯し出すとか、しまいには警察の厄介のなるとか、ここ数年で奇行が目立ってきたので、その入居者の息子さんにお願いして退去してもらった。

最初に入居した際には、行政の担当者や民生委員が支援をするという条件であったが、ここ数年支援が全くなくなって放っておかれてしまっていた。行政の担当者にお願いしても担当が替わったとかの理由で埒があかず、本人に直接お願いしも怒るばかりで話しも聞いてくれない。数々の奇行にオーナーとして頭を痛めていたが、最終手段として退去のお願いとなったのである。これ以上、同じアパートの入居者や近隣の人たちに迷惑をかけられると、他の入居者の退去でアパートの経営上厳しくなってくる。現にその物件は半分空いている。アパートというのは常に近隣の人たちや、同じ屋根の下の入居者と上手くやっていかないと、大きなトラブルに発展する。まして、火を出されるなんて最悪のことも考えなければいけなくなる。

今回は引き取ってくれた息子さんがいたし、仲介した業者も骨を折って解決につなげてくれたので対応できたのでよかった。ただし、退去後の原状回復の費用は行政に問い合わせると、生活保護の人が借りている婆場合は出さないと言われてしまったので、全額費用をこちらが負担しなければいけないのはとても痛い。

たまたま今回は退去してくれたことで解決したけど、これからもうまく行くかどうかもわからないし、今後もトラブルのリスクを負いたくないしで、今回の高齢で生活保護の入居の件はお断りすることにした。

古い物件には、このような入居希望者を付けようとする業者や行政、はたまたNPOとかが出てくるが、しっかり退去する最後まで支援をしていただけるのであれば考えるけど、現状の誰も面倒を見てくれない状況だったら高齢者に部屋を貸すのは無理だと思う。貸す前に紹介してくる業者には、「もし、トラブルがあったら面倒見てくれるの?」と一応尋ねるけど、大抵は「うちでは難しい。」と言われてしまう。「それだったら、こちらも難しいよね。」となるのである。それで、この話しはお終いとなる。

本当に弱い立場の人たちに住む場所を確保したいのであれば、大家に丸投げせずに最後まで皆さんで面倒見てくれと言いたい。「弱い立場の人だから家主は絶対に部屋を貸さなければいけない。」と関係のない言いっぱなしの無責任の人たちは言うかもしれないけど、ずっと部屋を貸すのだから高齢者がますます高齢になって今後うまく回っていくかなんか保証されない。もし、入居させるのであれば、もっと周りからも支援を継続して行って欲しいのである。途中で「知らないよ。」というのは無しなのである。

まあ、部屋を貸したら何らかのトラブル(事件を起こして警察が張り込みを隣の空き部屋を貸さなければいけないとか、ロウソクの裸火でボヤを起こすとか、水を漏らして部屋中にカビを生えさせるとか、部屋の中で首を吊るとか、天井まで届くゴミ部屋にするとか。以上実際にあった話し)が発生するのは常であるので、そんな面倒を起こすくらいだったら、本当なら部屋なんて他人に貸したくないくらいなのである。しかし、これだとアパート経営としては本末転倒なのである。

アパート経営なんてやめておけ

アパートオーナーより