見積書をお客さんにPDFファイルで送る機会がありまして、今まではPDFファイルを作成してメールに添付して送っていました。そのとき社判も押さずに、判子が必要だったら郵送する、なんてことを伝えていました。これは、ペーパーレスを目指すなら(本当は目指してもいないけど)、そんなことはダメでしょうということで、PDFに電子署名して送るようにしてみます。ただ、判子に電子署名を付加して送ってみたくなっただけという、やってみたいという単純な動機です。
さて、元ネタがこちらです。
Open SCは面倒くさそうなので、この記事の中のJPKI PDF SIGNERを試してみました。
PDFファイルへの署名の方法は、上記のサイトを読んでもらうことにして(手順通りやれば簡単にできる)、ついでに新しくICカードリーダーを買ってしまいました。買ったのはソニーのPaSoRi RC-S380です。このICカードリーダーは、マイナンバーカードだけではなく交通系のICカードも読むことができます。

今まで手に入れたICカードリーダーは、こんな感じの品々です。

一番最初に購入したNTTコミュニケーションのICカードリーダーはe-Taxやマイナンバーカードに対応し、次に購入した白いソニーのICカードリーダーは、Suicaなどの交通系のICカードのみに対応しています。今回購入した黒のソニーのICカードリーダーPaSoRi RC-S380は、どちらも読める優れものです。これ一台で手元のICカードはほとんど読み込めます。


ソニーのPaSoRi RC-S380の設定を付属の説明書通りにセットアップしてみましたが、本体のICカードリーダーをつなげばドライバのインストールアイコンが出てくると書かれていましたが出てきません。どうも以前にICカードリーダーをインストールしているとアイコンは出てこないようです。そこでソニーのパソリのサイトからドライバをダウンロードしてインストールします。
インストールしようとすると、以前の古いバージョンがインストールされているからアンインストールしろと言ってきます。何をアンインストールしていいか説明書には書かれていないのでわかりませんが、適当に経験と勘で以下のアプリをアンインストールしてしまいます。

これで PaSoRi RC-S380 のドライバがインストールできました。マイナンバーカードの参照するテストとしてJPKI利用者ソフトや、パスモやスイカの読み込みテストでのSFCard Vieweは再インストールすることなく利用できました。
でも、相変わらず JPKI利用者ソフトは、ボタンがおかしな位置になっています。と言うよりも、ウィンドウサイズと表示する背景画像とテキストのサイズがあっていないようです。こういった障害は、専用で開発された社内システムでのバグでよくあります。JPKI利用者ソフトはとても残念なシステムです。なんとなく、ボタンのテキストでわかるので、これが行政のソフトウェアのクオリティだと諦めましょう。

PaSoRi RC-S380とJPKI PDF SIGNERの組み合わせで、簡単にPDFに電子署名をすることができます。マイナンバーカードに電子証明書をせっかく無料で付けてくれているので、これを活用しない手はありません。マイナンバーカードは使い道がないと言わずに、持っているのであれば、特にシステム系の人はマイナンバーカードでの電子署名を試してみてください。マイナンバーカードの便利さと愚かさの両方がわかるかと思います。
