5丁目通信(仮称)

とある5丁目で活動する還暦を過ぎたWebプログラマーの覚え書きです。それとかかってくる迷惑電話や、家業のアパート経営について。

入居者が家賃滞納で強制執行になって荷物を搬出して明け渡しをした話し


こちらの話しの続きです。

本日、明け渡しとなりました。アパート内に残った荷物を搬出します。荷物の搬出業者の若い衆五人で小一時間ほどで荷物を出しました。

幸いにもきれいに使っていたようです。室内は多少汚れがありますが破損箇所もなく、多少のリフォームとクリーニングで、また貸すことができるでしょう。

家賃滞納が発覚して、ここまで半年近くかかりました。こんな面倒なことは、自分だけではできません。今回は、すべて保証会社が手続きをやってくれましたので手間いらずです。保証会社によっては、ここまで丁寧に対応してくれませんので、今回の保証会社はすばらしい対応でした。いままで、このような対応をしていただいた保証会社はありませんでした。何かしらこちらで対応することがあって、退去費用もこちらで負担しなければいけませんでした。保証会社によってはいろいろな契約があります。こちらは保証会社を選ぶことができないので、こればかりは何ともならないことです。

保証会社の方のアドバイスで鍵を交換しました。もし家賃滞納を滞納した入居者が居座れても、これからは保証会社も裁判所も何も対応できないとのことです。念のため、両隣の入居者の方にも、万が一滞納した入居者が戻ってきたら、こちらに連絡してくれるようにお願いしておきました。

別の物件でも、そろそろ危ない入居者がいますので、気の抜けないところです。その入居者は家賃の滞納はまだありませんが、仲介会社に契約更新料を払っていませんし、賠償責任保険の更新をしていません。アパートに設置しているチラシやDMのゴミ箱には、ガス水道電気料金や携帯電話料金の未払いの督促状を捨ててありますので経済的に苦しいのでしょう。しかし、家賃はキチンと払っているというのは不思議です。もしかしたら、以前家賃の滞納で痛い目に合って、家賃の支払いを他の支払いよりも優先度を上げているかと想像しています。カーテンのない部屋の中を覗く(たまたま見えてしまいます)とゴミ部屋になっているので、火を出さないかと心配です。現在は仲介をした不動産会社と連絡をとりあいながら、次の方策をとっています。

今回、荷物を搬出するときに保証会社の方と立ち話をしました。もし家賃を滞納しそうなときには、保証会社に相談してくれ、とのことです。一緒に家賃を払う方法、そして生活を立ち直す方法を一緒に考えて実行する用意があるとのことでした。

そこまで保証会社がやっているとは正直思いませんでした。保証会社は、家賃を滞納したら立て替える代わりに厳しく取り立てるだけと思っていました。もちろん家主も相談に乗りますし仲介の不動産会社も相談に乗ってくれるでしょう。しかし、家賃を滞納しそうな前にに言ってくればありがたいです。

アパート経営なんてやめておけ

アパートオーナーより

追記(2022年12月12日)

ガス、水道と検針の担当者から問い合わせがあった。裁判所のほうで強制執行されて既に退去していることを伝えた。契約解除の手続きをやはりしていなかったようだ。後は電気だけ。

追記(2022年12月13日)

今日、このようなニュースが流れてきた。

最初は、ますます大家のほうが厳しくなるなと思ったけど、結局は追い出すならば正規な法的な手続きを取れということなのだろうね。

賃貸契約には3ヶ月の滞納で退去させることができると書いているので、部屋を借りる方は家賃を払わなくても住み続けることができると考えてはダメだよ。大家としては家賃滞納があれば正規な続きに則って退去させることになる。強制退去まで最低半年とか時間がかかる。その間の家賃や手続き費用は保証会社が立て替えてもらえるとして入居者と大家には負担がないかと思うけど、強制退去の後は借りる方は保証会社を介して入居者は次の部屋を借りることができなくなる。次に部屋を借りるとして、保証会社の代わりに保証人を立てて部屋を貸してくれる大家を探さないといけなくなるけど、そんな奇特な大家は今どきいないし、仲介会社もそんな物件を紹介してくれない。

さて、今日この件が出入りの仲介会社の担当者と立ち話で話題になったけど、これからは入居希望の人の調査が厳しくなるだろうと言っていた。これからは最初の面談でトラブルになりそうと思われる人は、最初から断ってしまうことになりそうだということだ。今までは、一度保証会社の審査に落ちた人は、別の保証会社で再審査するなんてやっていたことはやめて、一度落ちたらすぐに断る方針になっているそうな。ますます部屋を借りづらくなるな。

それでいいのかしらね。大家の立場から言えば、トラブルを起こさない人が入居してくれることには越したことはないけどさ。今は誰でも何かしらトラブルを抱えているので仕方ないとは言えるけど、わざわざそんな人には部屋を貸したくないのも正直なところなのである。

空室になるくらいなら、トラブルになりそうな人でも貸してしまえ、という考え方もあるけど、トラブルを起こして家賃を滞納したとか、部屋をめちゃくちゃにされて元に戻すリフォームに費用がかかったとか、最終的には収入がマイナスになってしまうことがたびたびあったのである。したがって、空室になっても誰でもいいから部屋を貸すというのはなしなのである。それと、仲介業者もそんなヤツに部屋を貸したら、手間がかかって仕方がないので、自ずから危なそうなヤツは家主に紹介はしないのである。慣れている仲介会社の社員は、最初の面談でトラブルを起こしそうなヤツの臭いは嗅ぎ分けるのである。

では、部屋を借りる方はどのように対処すればいいかというと、当たり前の話しでキチンと部屋を借りようということだけなのである。毎月家賃をキチンと払って、部屋をきれいにして、周りに迷惑をかけずに住むということだけである。難しくはないはずである。そもそも、借りたから自分で自由にしてもいいという考えが間違えなのである。あくまでも賃貸なので、自分のものではない。あくまでも部屋を借りているだけ、その前提を取り違えている入居者が多々いる。その辺りから考えを変えないと、部屋を借りるなんてはしてはいけないのである。だったら自分で家を買え、それだったら汚そうが散らかそうがどうでもいいのである。ただし、一括キャッシュで買わないと家賃の代わりの住宅ローンを払わないとね。

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