5丁目通信(仮称)

とある5丁目で活動する還暦を過ぎたWebプログラマーの覚え書きです。それとかかってくる迷惑電話や、家業のアパート経営について。

がん検診で前立腺のPSA値が高いと言われたので、泌尿器科を受診した話し


毎年、誕生日前に横浜市のがん検診を受けています。今回は大腸がんをメインについでに前立腺がんの検診を受けました。

結果を本日聞きに行きましたが、ついでで受けた前立腺のPSA値という数値がほんのわずか高いという結果になりました。しかし、大腸がんの検体を出しにいったとき、ちらっと看護師さんが数値が高いと言っていましたので想定内でした。でも、本当は看護師さんは余計なことは言わないほうがいいのではないかと思いました。

がん検診を受けたクリニックは消化器内科でしたので、前立腺のことはわからないということで、専門の泌尿器科に行きます。時間をおいても、どうせ行かなくなるので、その足で近くの泌尿器科に行ってしまいます。普段は泌尿器科なんて縁がないので初診となります。

かかったクリニックはできたばかりで、無料のWi-Fiが使えて机もあるという新しいクリニックです。何でそこまで設備がいいかと思ったら、受診待ちまで1時間以上待たされるという待ち時間を充実させているようでした。本当は予約制ですので、今回は予約がなかったので初診は後回しでした。

まずは看護師による問診からでした。チェックシートで現在の症状を洗い出します。このチェックシートは国際前立腺症状スコア(International Prostate Symptom Score=IPSS)と言われるもののようです。

次に医師による前立腺や腎臓のエコーと直腸の触診で、直腸は問題なく多少の前立腺が肥大しているくらいで大きな異常は見つからないとのことでした。PSA値は変動するものらしいので、年明けにもう一度検査して、もし値が高ければMRIで再検査するとのことでした。前立腺肥大は年相応のようで、頻尿、尿の出が悪いという自覚症状がなければ、今のところ何も治療しなくてよいということになりました。これで、ひとまず安心です。

さてさて、ここからは横浜市のがん検診の話しです。

さて、今回の横浜市のがん検診は、相変わらずとても使いづらいと思ってしまいます。男性のがん検診は、胃、肺、大腸、前立腺と検査しますが、まとめて健診を受けられるクリニックはまずありません。今回は消化器内科のクリニックでの健診でしたが、そのクリニックでは大腸と前立腺だけがん検診の対象でした。なぜか消化器内科なのに胃がんが対象ではありません。すべてのがん検診を行うためにも、二つ以上のクリニックを巡ることになります。そこまでがん健診する人はいません。そして、がん検診の結果は主治医には自動的には共有されません。結果を主治医に自分で持って行く必要があります。

おそらく横浜市のがん検診の仕組みを作った職員は、自分が作った横浜市のがん検診を受けたことはないのかと、うがって見てしまいます。この仕組みのままでは、受診率を高くするのは難しいでしょう。

母方の実家がある市は、がんの健診センターを一カ所設けて、そこでまとめて健診させて、結果をかかりつけの医療機関と共有して、もしがんが見つかったときの治療は医療機関に戻してしまうということをやっているそうです。横浜市とは人の数が一桁ほど違うので、横浜市がそこまできめ細やかにがん検診を実施することが困難かとは思いますが、横浜市のがん検診の担当者はもっとよい方法を考えた方がよいのではないでしょうか。

しかしながら、検診の受診結果を共有するというのは、マイナンバーカードが保険証になったら解消されるのでしょうか? 毎回初診の場合は、住所から名前、連絡先を記入させられますが、こちらもなくなるのでしょうか? おくすり手帳もいちいち提出することもなくなりますし、病歴も正年月も記入する必要もなくなるでしょう。どうしても病歴は記憶頼りだと不正確になります。私は、その辺りのマイナンバーカードと病歴との関連付けは、どんどん進めて欲しい派です。本来ならばこの役割は保険証だったかもしれません。本当に無駄な検査はやめて欲しいと思っています。

それしてもクリニックも専門性が高くなって科目が細分化されてしまっています。今も受診しているクリニックでは内科でも循環器内科、消化器内科と、本日は泌尿器科が増えてしまいました。後は呼吸器内科と脳神経内科が加われば完璧に内科が揃います。昔は、廃院になったかかりつけの内科のクリニックで、風邪や腹痛まで面倒をみてくれましたが、今はそれぞれのクリニックで診てもらわなくてなりません。もし、専門外の症状であれば、症状が軽くても中核の総合病院に書いてもらうということになります。総合病院の受診は半日がかりになってしまいますので、今回のように自分で専門のクリニックを探すことになります。総合診療ができるホームクリニックの仕組みが欲しいところです。

ちなみに、今回の泌尿器科のクリニックは、マイナンバーカードを保険証として使える初めて見るクリニックでした。しかし、受付の人に聞いてみると、マイナンバーカードは保険証の代わりだけで、なぜか毎回見せる必要があって、毎回診察券も必要であるという不思議なやり方だそうです。マイナンバーカードで診察券はいらなくなるとはならないとのことでした。マイナンバーカードが保険証になるメリットはなさそうです。これでは、マイナンバーカードと保険証の連携は、あまり意味がありません。