圧着コネクタについて調べました。知らないことがたくさんありました。
調べたきっかけは、アマチュア無線の電源です。モバイルバッテリーで電源供給をしようとしたら、13.8Vで安定しなくて低い電圧だったので、ステップアップコンバータを買いました。このコンバーターは、YouTubeで見たアジトチャンネルの動画での紹介です。
私もはげんでいます。こちらの中華製のステップアップコンバータは、ノイズの少なくて安価なステップアップコンバータだそうです。
13.8Vということはアマチュア無線用なのでしょうか? どうしてアマチュア無線の無線機は12Vではなくて13.8Vなのかよくわかりません。何か経緯というか意味があるのでしょうね。
10年前は重い鉛電池か少しばかり手に入りやすくなったニッケル水素電池に自作の昇圧器をつないで野外で無線運用していましたが、今はモバイルバッテリーと簡単安価に手に入るステップアップコンバータなのでしょう。もう自作する必要はありません。いい時代になりました。
モバイルバッテリーはCQオームオリジナルのPDモバイルバッテリー100Wです。こちらは12Vが出力できるモバイルバッテリーです。
ヤエスのFT-817とVX7にはそれぞれCQオームオリジナルUSB/PDコネクトケーブルを付けています。FT-817とVX7と違うかもしれないと思って、別々のケーブルを買いましたが、どちらも関係なく使えてしまいます。どちらか一つでよかったかもしれません。
USB/PDコネクトケーブルとステップアップコンバータを接続するために、直接ではなくコネクタをつけて、ケーブルを加工することなくつなげるようにします。手元にあった電源コネクタを使って接続します。
このコネクタはも10年以上前に秋葉原の秋月か千石で買ったものです。今まであまり電源側のオスメス、プラスマイナスの端子の位置を気にせず使っていたのですが、どうも本当は指定があるようです。自分だけに使っていましたので、今まではプラスマイナスは適当でした。
このコネクタは適当に買ったのですが、250型2極カプラーという規格品だったのですね。これも知りませんでした。普通にアマゾンでも売っていました。
クルマの電装品のエーモンでもおそらく同じようなカプラーがありました。色違いです。
端子はぱっと見は平型端子のようです。手元のクルマの電装品の平型端子と比べてみましたが、根元のカプラーにロックする箇所が異なります。実はオスメス、プラスマイナスと間違って圧着してしまったので端子が足りなくなって樹脂のカプラーだけが余ってしまいました。平型端子で代用できると思ったら違っていて残念です。
足りなくなった端子を追加で買おうと思ったら、エーモンで出してくれていました。エーモンの商品は、近くのホームセンターやカー用品店で手に入れられるのはいいですね。
今回端子を圧着したのは、エンジニアのPA-01という既に廃番になっている接続端子以外にも裸端子や絶縁端子にも対応した圧着ペンチです。現在は接続端子だけしか圧着できない後継製品が出ています。
今回圧着した端子は接続端子というもので、250型カプラーの端子と電線はPA-01のINSというところで圧着するとキチンと一発で圧着されます。これは私の勝手に判断したやり方ですので、この方法は信用しないでください。
ところでINSって何だ、ということで調べてみると、クルマの電装品の端子の規格と思ったらインスレーションバレルの略で、どこにもそれが何なのか載っていませんでした。その他オープンバレルとも呼んでいました。とりあえず、平型端子やギボシ端子はINSで圧着しろ、と言うことを覚えておけばいいのでしょうか?
後で接続端子の圧着方法を調べたら、やっぱりエーモンのサイトが見つかりました。さすがエーモンです。詳しく丁寧に説明してくれています。INSの説明はありませんが、圧着の方法だけはわかります。大きめのところで軽く圧着して、次に小さめのところで圧着しろと面倒くさいことを言っています。
またまた、ところで平型端子やギボシ端子は規格品なのでしょうか? メーカーが違っても(ほぼ使うのはエーモン製品だけど)接続できるので、端子自体は規格になっていると思っていますが、その辺りを説明しているサイトを見つけられませんでした。
またまた疑問があります。PA-01の説明は接続端子は0.3、0.4、0.5、1.25mmに対応となっています。製品本体を見てみると、右側に0.3、0.4、0.5、1.25mmと書かれていますが、INSは1.25mmよりも大きく別扱いです。0.3mmは反対側の左にあります。0.3mmの下にあるのは、裸端子用の圧着です。この辺りの説明と実際が違っているのが気になります。とてもエンジニアの製品はわかりにくいですね。捨ててしまった説明書には、キチンと書いているのでしょうか?
1.25mmの圧着部分の切り込みをノギスで測ってみても1.25mmではありません。端子のどこを1.25mmを言っているのでしょうか?
単位が□m/m2になっていますが、何の単位でしょうか? この際、数字は無視して端子と圧着工具の歯は、エンジニアのサイトにあるように現物合わせのほうがいいかもしれません。何と端子をエンジニアに送ると、適切な工具を選定してくれるサービスをしてくれるそうです。
圧着端子に関しては、選択する端子の大きさ、線の太さ、使用工具など電気工事士の試験でも理解に苦労しました。でも、電気工事士の試験では、今回のような接続端子は出てきません。
と書いておいて、改めてよく調べて見ると、1.25mmというのはコネクタのピッチのようで、コネクタの仕様にしたがって圧着工具の先を選択するようです。となると、どのようなコネクタを使うかをあらかじめ仕様を理解して圧着工具を選ぶ必要があります。当たり前なことですが、適当にパーツ箱にコネクタと端子を放り込んでいてはダメですね。まだまだ知らないことが多くあります。
以上で何やかんやで電源ケーブルができました。IN側にモバイルバッテリーをつないでテスターでチェックすると、IN側には約10Vで変動していてOUT側に13.8Vの電圧が出ていました。とりあえずは、最初の13.8Vの電源を取り出すという目標は達成です。
今回のコネクタは10年前のものなので、GoogleのAIチャットに現在はどんなコネクタが良いか聞いてみました。するとDCジャックとXT60コネクタを勧められました。DCジャックは、ハンダ付けが細かくて厄介なのであまり使いたくはないというのが本音です。いまさらDCジャックはないだろうと思い、XT60コネクタを調べてみました。
以下のYouTubeの動画によると、XT60コネクタはプラスマイナスの刺し間違えのない安価でコンパクトなコネクタのようです。おもにラジコンで使われているようです。250型2極カプラーよりもスマートに接続できそうです。
もっと小さいXT30のコネクタを注文しておきました。今回の無線機での使用 では5A程度しか流れないので、XT30でも電流容量が大きすぎます。
それにしても10個で1,000円以下なんで。Made in Chaina恐るべしです。
電源ケーブルが太くなるので、どうやってDCプラグとソケットに接続するかが悩みどころです。後は圧着ではなくてハンダ付けが必要なので、作成には手間がかかります。
ヤエスの無線機側に接続するDCプラグは、EIAJ#2らしいです。しかし、EIAJ#2の電圧の仕様は6.3V DC 2Aとのことですが、13.8Vを流して大丈夫なのでしょうか? ヤエスの純正DCケーブルはEIAJ#2とは言っていないので、DCジャック側はEIAJ#2以上の電圧をかけても大丈夫と言うことなのでしょうか。こちらもよくわかりません。本当は、EIAJ#2でなくヤエスの純正DCケーブルを購入した方がいいでしょう。
追記(2024年11月29日)
XT30のコネクタが届いたので、早速交換しました。
オスとメスを間違えて付けてしまいましたので、やり直したりしましたが無事に取り付け完了です。
ピンが剥き出しになっていてコネクタが凹がオス側(下記写真の左)でプラグ、ピンが収まっていてコネクタが凸になっているのがメス側(下記写真の右)でジャックです。
オスメスをコネクタの凹凸で判断してしましたので、今まで反対に勘違いしたかもしれません。メス側を電源につないでオス側を負荷側につなぎます。家庭の100Vのコンセントとプラグを想像してみれば納得です。
プラスマイナスがコネクタの表面に書かれていますので、電線をハンダ付けするときに迷うことがありません。
XT3のコネクタは、今回の変換ケーブルには大きさが丁度いい感じです。プラスマイナスの逆挿しができないし、電源側の端子が剥き出しではないので安全です。
XT3のコネクタと線材は圧着端子で引っかかっているわけでもなくハンダ付けだけなので引っ張り強度が弱いと思いきや、そんなことはなさそうです。しっかりと線材とくっ付いています。
調べていく過程で、圧着コネクタに関してまとめられているサイトを見つけました。電子部品で使われるコネクタについて丁寧に説明してくれています。IWISSの圧着工具のような芯線と被覆も同時に圧着できる工具というのもあるのですね。
しかし、このサイトで推奨しているIWISSの圧着工具は、こちらのサイトではボロクソに言われてしまっています。
このサイトではエンジニアかホーザンの工具を使えと言っていたり、別のサイトはでネジザウルスのエンジニアの工具は使えないと言ってみたりと、人それぞれ工具にはこだわりがあるようです。私のような、圧着工具なんてしっかり止まっていればいいんでしょ、なんてダメなんでしょう。
私はエンジニアの工具は好きです。最近エンジニアのワイヤーストリッパーを買いました。とても便利です。
圧着コネクタを調べていくと奥が深くなります。
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