5丁目通信(仮称)

とある5丁目で活動する還暦を過ぎたWebプログラマーの覚え書きです。それとかかってくる迷惑電話や、家業のアパート経営について。

タグ: Unix

  • 社内サーバーの更新検討をした話し

    社内で使っているデルのサーバーは、ファイルサーバー、IMAPサーバー、AsteriskのソフトPDXのサーバーとして利用しています。メモリ1GBでディスク100GB4台をRAID5です。

    導入して4年目、多少トラブルがあったものの、とりあえず無事に動いています。

    しかし、いつ壊れるかもしれません。ファイルサーバーのバックアップは毎日取っていますが、安心してはいられません。しかも、そろそろディスクの残量がなくなってきています。

    そこで、サーバーの更新を検討してみます。条件としては、

    • ディスクは1Tバイト以上。
    • RAID構成で安全に。
    • メモリは仮想化されたサーバーを動かすので2MB以上。
    • 日頃メンテナンスで面倒がないこと。

    となります。現在のサーバー構成でメモリとディスクを増やして、デルで見積もりをしたら、30万近くになります。。

    代案として

    • Linuxのサーバーで構築するのをやめて、NASのTera Stationとを入れてしまう。しかし、これですと、IAMPとかAsteriskなどのアプリケーションが動かない。
    • NASのTera StationとLinuxサーバーを入れてしまう。そのときのLinuxサーバーはディスクは最小構成。ディスクはTera Stationにマウントする。Linuxサーバーが故障したら、OSだけ再インストール。でも、LinuxサーバーからTeraStationへのマウントはSMBでマウントするの? 遅そうですね。
    • 上のNASのTera Stationの代わりにiSCSIのTeraStarion ISを入れる。もし、ディスクが足りなくなったら、iSCSIの機器を追加していく。NASよりもパフォーマンスは上か? でも、iSCSI自体、新しい技術のためハードルが高いか? それにLinuxとの接続はBUFFALOも推奨していなさそうだし。
    • サーバー自体をパーツを買ってきて自作してしまう。でも、自作してしまうと故障したときに自分で面倒みなければいけないし大変かもしれません。

    お客様には、何台もTeraStationを薦めてきましたが、そろそろ自社でも導入しておいたほうがいいかもしれません。3番目がおもしろいかもしれません。

    さて、どうするか・・・。

    SambaをLinuxサーバーのインストールしてファイルサーバーとして動かすよりも、サクッとQNAPを入れてしまったほうが簡単、安心、便利でおすすめ。ファイルサーバーだけではなくてIntelのCPUのQNAPなら、Dockerでいろいろとコンテナを設定してサーバーをたくさん立てられるしね。

    続きはこちらから

  • こんなコンサルはしてはいけません、システムエンジニアでもない人にメールサーバーを構築させようするような例はいかがなものだろうか、という話し

    最近RSSで引っかかった記事、ZDNET「Linuxでゼロから作るメールサーバ」。サーバー構築をしたことないユーザーがメールサーバーを立ち上げて公開していくということですが、この記事はいただけない。

    そもそもサーバーの取り扱ったことがない人にメールサーバーを立ち上げて公開するという状況設定は無謀。メールサーバーの公開をストーリーにするのであれば、もっといい状況設定があったのでは?? システムアップデートをできない酒屋の若旦那が、メールサーバーを公開してしまうのはないでしょう。

    こんな状況であったら、お客様のためには、私でしたら絶対にレンタルサーバーをお勧めするのですが、余計なお世話かしら。そのほうが安全だしコストも安いし。この記事を書いている方々(おそらくシステムコンサルタントでしょうね)は、こんなことをお客様に勧めてしまうのでしょうか?

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  • Linuxでデスクトップとして使ってみたことの話し

    Linuxはサーバーとよく使っています。現在、新規のWebサイトでの開発は9割方Linuxです。後1割は、Windowsサーバーで継続しているサービスのメンテナンスで使用しています。

    では、Linuxをサーバー以外に普段のデスクトップOSと使えるか? 一度、Windowsをやめて、Linux(そのころはTurboLinux Workstarion6だったでしょうか?)を半年間使ったことがあります。

    結局利用するアプリケーションとして、Webブラウザ、メールと開発のためのテキストエディタ位でしたので、何とか半年は持ったかと思います。結局、アンドワークスを立ち上げることになって、いろいろとワープロ、表計算などのオフィスソフトやPowerPointやVISIOのようなドローソフトが必要になって、Windowsに戻ってしまいました。

    では、今ならどうでしょうか? Windowsでのアプリケーションは、オフィスソフトもOpenOfficeでOKですし(現バージョンの2.0はお勧めです)、WebブラウザはFirefox、メールソフトはThuderbirdに移ってしまっていましたので、Linuxに行けそうです。ただし、グループウェアのGrooveだけは、Windows専用ですので、これだけが問題です。Grooveがないと、アンドワークスの業務が止まってしまいますので。

    Linuxなどのオープンソースが自治体の実証実験が始まっています。問題になっているのは、他のところからのデータ交換のようです。メーカー独自のファイルフォーマットですと問題になります。WordやExcelのデータなら、OpenOfficeですと読むことができますが100%ではありません。OpenDocumentのようなのアプリケーションに縛られない共通のフォーマットが必要でしょう。

    読むだけのデータでしたら、PDFに変換して相手に渡しています。OpenOfficeですとPDFの変換はボタン一発ですので簡単です。これは便利です。

    WindowsからLinuxに移行するには教育のコストがかかるという意見がありますが、私はあまりこれについては心配していません。乱暴な言い方ですが、意外と人間は慣れという学習能力は高いものです。アプリケーションレベルですと、そんなに変わりありません。しかし、問題になるのは、漢字変換の入力方法ではないでしょうか? これも慣れてしまえばいいかと思いますが、一番近いインターフェースですので、思い通りにならないとストレスです。ここでもATOKに期待かもしれません。

  • La!cooda WIZ をインストールした話し

    オープンのグループウェアのLa!cooda WIZを、お客様に頼まれましてインストールしました。今回は、Joe’sウェブホスティングのレンタルサーバーにインストールします。

    La!cooda WIZをダウンロードしてインストールページを読んでみましたら、インストールスクリプトでPostgreSQLの管理者権限が必要であることが書いてありました。しかし、今回のインストール先はレンタルサーバーですので、スクリプト(postgres.sh)を解析して、手作業でインストールしました。これが苦難のはじまりです。DBの dropを5回以上繰り返して、ようやくインストールできました。ここにその記録を参考までに載せておきます。

    まずは、La!cooda WIZ用のデータベースを作成しておきます。これは、レンタルサーバーのコントロールパネルから行いました。そして、アクセス用のPostgreSQLのIDを作って、データベースにアサインしておきます。ここまでは、コントロールパネルで簡単です。

    次に、La!cooda WIZのインストールファイルから、wiz.tar.gzを取り出して、Webで公開されているディレクトリに展開します。そのままDocumentRootに/wizで展開します。そのとき、/wiz/filesは書き込み権限が必要です。

    Joe’sウェブホスティングのサーバーは、WebサーバーからはPostgreSQLサーバーにTCP/IP経由では接続できないので、UNIXドメインソケット経由で接続するように、La!cooda WIZのデータベース接続処理を変更します。

    /wiz/class/DBConnectPgsql.phpを

    $connectionString = “host=$this->hostName port=$this->portNo dbname=$this->dbName user=$this->userName password=$this->password”;

    となっているところ(実際は1行)を、

    $connectionString = “dbname=$this->dbName user=$this->userName password=$this->password”;

    のように修正します。

    DBのアクセスするための定義ファイルを設定します。/wiz/gw.phpを次の通りに修正します。

    $masterdb = “DB名”;
    $db_user = “DBユーザーID”;
    $db_password = “DBパスワード”;
    $_ROOT_DIR_ = “インストールしたディレクトリ”;
    $_ROOT_URL_ = “アクセスするURL”;

    最後にテーブルの生成と初期データの投入です。テーブル生成スクリプトcreateDbForPgSQL.sqlの1行目の

    connect - postgres

    – connect - postgres

    にしてコメントにします。それから、次のようにスクリプトを動かします。

    sed “s/nobody/<DBユーザーID>/g” <ルートからのディレクトリ>/createDbForPgSQL.sql | psql -U <DBユーザーID> -e <DB名>

    ここで、DBユーザーに対するパスワードを聞いてきます。

    以上のコマンドは、createDbForPgSQL.sql内のnobodyと定義している部分を、DBにアクセスするユーザーIDに置換して、そのスクリプトをDBユーザーでアクセスしたDBにテーブルを生成して、初期データを作成しています。これはインストールスクリプトを抜粋して修正したものです。

    以上で、La!cooda WIZにアクセスできます。

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  • fetchmail+procmail+imapでメールを取得している話し

    アンドワークスでは、作業場所が複数ある関係上、メールを直接POPでローカルディスクに読み込むのではなく、fetchmailでPOPサーバーにアクセスし、procmailでIMAPサーバーにメールを格納しています。

    PCを新しくしたいとかで面倒なのは、メールのデータ移行です。メーラーがそのままでしたら、ファイルのコピーで済みそうですが、PCの設定によっては難しい場合があります。また、複数のPCで作業をしたいとかでは、POPサーバーからどこでメールを削除したしまうかが問題になります。

    そこでお勧めなのは、メールをIMAPサーバーに置いておくことです。IMAPサーバーはメールボックスを一元的に管理できるサーバーで、メールはすべてIMAPサーバーに格納されています。IMAPに対応したメーラー(今のメーラーは、ほとんどIMAPに対応しています)があれば、最新のメールをどのPCでも手元に持ってくることができます。作業している複数のPC、あるいはモバイルで移動しているPCでも読むことができるメールは、すべて同じ内容です。

    また、複数のメーラーを一つのPCにインストールしても、IMAPサーバーからメールを取り出せば、同期を取ったりメールを変換することなしに、同じ内容で読むことができます。これでメーラーを使い分けたり、新しいメーラーに乗り換えたりすることが簡単になります。

    fetchmailとprocmailの設定が難しいかもしれませんが、Linuxなどのサーバーがあれば試してみると、非常に便利であることがご理解いただけるでしょう。

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